「切ない」写真

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おとうさんスリッパ。私のスリッパ、ベンもスリッパ。

初七日が過ぎました。写真を見ていて涙が出てしまうのですが、でも、楽しかった時を写真に残すことができていて、本当によかったと思いながら、少しずつ涙を拭うことができるようになりました。時間というのは無情にも過ぎて行くもの。無情だからこそ生きていけるものなのかもしれません。

緊急手術から一ヶ月半の、命。12月の手術後は「無事に終わった!」という喜びでいっぱいだったのですが、検査結果を聞いてから、覚悟が求められました。血管肉腫というものは、いわば血管の癌。血管を伝って癌が転移するというものでした。なので転移が早い、と。それでも家族は何かを信じていて、何かに裏切ってもらいたくてたまりませんでした。
ベンはこんなスリッパを履かされながらもきょとんとしたり、遊んだり、遊ばれたり、いろんな表情でいろんなことを物語ってくれていました。
そんな記録が14本のフィルムの中に詰まっています。

「切ない」と。フィルムをいつもプリントしてくれる方がメールで送ってくれた言葉です。確かに、私は以前「切ない写真」を撮れるようになりたいと思っていました。今回、何か全力で、とんでもないものを撮ってしまったような、そんな触れることすら尊いような、そんな14本分のプリントが手元にあります。今までと違った、写真の力を、恐る恐る感じています。
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by miumica | 2010-02-04 22:13 | 想い事

旅するように、いつもを暮らす。


by RY
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