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人生を時より疾く駆け抜ける

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北海道の旅からも、いろんなことがあって、書くことが追いついていない。でも、全部ぜんぶ大事なこと。移動の旅も、心の深淵への旅も、人と出会う旅も、ルーツの旅も。

私は今、何て濃い時間を過ごしているんだろう。仕事らしい仕事をしていないのは、この時間のためなのかなぁとまで思ったりする。好きな仕事だけに夢中になる時間。勤め人だった時のような遠慮がなくて、好きなことを好きだと良いものだと、自信もって伝えられる、幸せ。
この一カ月、全力で走る。まずは全てそれから始まる。

古本屋でふと手に取った本に、こんなメッセージが書かれていた。

「人生を時より疾く駆け抜ける」

今このタイミングでこの言葉に会えたことに、ありったけの感謝を。
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by miumica | 2015-02-24 23:32

7日目・摩周湖から網走

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朝早く、宿のオーナーたちと屈斜路湖に浮かぶ雲海を見に行った。雲の隙間からじわり出てくる朝日、湖面に浮かぶ雲。マイナス10度の中、シャッターを押した。オーナーは毎日この屈斜路湖の雲海を撮り続けているらしい。この方は元々板前さんだったけれど旅好きが高じて、ユースを経営するようになったという。
「誰かの思い出を手伝う仕事っていいなぁ」
そう言うオーナーの手料理で、昨夜は幸せになりました。
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その後、湖面に降り、凍った湖の上を渡る。透明なところからは湖の底が見えて、その上に立つと、こ、怖かった。明日から天気が荒れるそうで、そうなるとこの湖面の氷は雪に隠れてしまう。なかなか遭遇できないらしい。
朝日が徐々に高くなり、色づいてくる。
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宿を出て再び電車に乗り、来た道を遡る。白い屈斜路湖畔を走るワンマン快速列車。3時間に1本という、絶対に乗り遅れてはいけない列車!旅人らしい雰囲気漂う人も多く、親近感が湧く。オホーツク海に出ると、海が青く、また流氷がいなくなっていた。昨日にはいたのに。大自然のうねり、ってすごい。
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網走では、監獄も流氷船も無視して、北方民族博物館に。サーミ民族から始まったこの興味が、星野さんの本と、石川さんと奈良さんの展示の導きで、ここまで来ることが出来た。展示は本当に良くて、改めて自分が民族衣装フェチなのだと気付いた(笑)大陸に近いものは大陸の雰囲気が漂う刺繍が施されているし、毛皮は生活の知恵の塊。精神世界にも触れていて、仮面やトーテムポールが飾られていた。無料音声ガイドもあって、ほぼ独占、じっくり聞けた。
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海に隣接する道の駅まで行って、やっと御飯を食べた。へろへろだった。陽が傾いていく中、港でシャッターを押す。海面にうっすら見える氷たちが、静かに沖に向かって流れている。流氷も、こうやって動いているんだ。紺色の海は、白によく合う。昨日見た摩周湖のように、ゆっくりと街が、白が、オレンジに染まっていく。
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初めての、冬の道東一人旅。天気に、人に、景色に、いろんな縁に恵まれた。ビギナーズラック。冬の魔法。初めて沖縄を一人で旅したような感動と緊張感が入り混じり、今道東を去ろうとする中、とても淋しい。自分の足を運んで行った場所がどれだけ自分にとって大切になるのか、そんな原点回帰になったような旅だった。馴染みもいいけど、知らない場所へ。あの山の向こうへ。
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何とかしてまた戻って来よう。帰ったら、自分の生き方、真剣になろう。
あとちょっと、東京が残っている。始まりと終わりをしっかり締める。
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by miumica | 2015-01-30 21:50

6日目・摩周湖

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朝にウトロを出発。路線バスで小一時間ほど、流氷を眺めながら、知床斜里駅に到着。海が終わると次は内陸。南に向かって、今度は釧路湿原を電車で走る。途中、ぷぉーっと少し間の抜けた汽笛が鳴った。どうやら路線上に鹿の群れが!汽笛で無事に追い払ったよう。
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午後からまたガイドさんをお願いして、摩周湖をぐるりとスノーシューで歩く。雪が積もっているから、夏は登れないような地点まで行くことができる。サクサク進む。歩くのがどんどん好きになる。歩くのは苦手なタイプだったのに。ガイドさんは、冬の魔法、と言った。分かる気がしたし、私もその魔法にかかったみたい。
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雲一つない晴天のもと、摩周湖とそのすぐ側の山カムイヌプリが姿を現した。アイヌ語で、神様の山の意味を持つらしい。さらに向こう側に斜里岳が見える。
「斜里岳が見えるのは、スペシャルですよ」
風もなく、この状態で見えるのは滅多にないという。どんな山なんだろう、向こうからこっちを見るとどう見えるんだろう。そんなことを考える。
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お茶とお菓子をいただき、少しずつ陽が傾いていく。ゆっくり雪の白がオレンジ色に染まっていく。行きに見た景色と、帰りに見た景色。帰りは少し切なくて、もっともっと美しかった。離れがたい景色。助けてもらいながら、自分の足で見る景色って、こんなにも尊いんだ。

夜はユースで宿泊。ガイドさんも昔ここで働いていたよう。スタッフの方とも話をしながら、みんながどんな気持ちでここにたどり着き、働き、生きているのかに触れた。みんな、北海道の魔法にかかっている。
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by miumica | 2015-01-29 23:32

5日目・知床半島ウトロ

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今日はネイチャーガイドさんにお願いして、フレペの滝スノーシューイングに挑戦する。普通に1人で歩くより、その道のプロフェッショナルの経験や豊富な知識のおかげで、見方がまるっと変わる。
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普通なら気づかないようなところに、エゾリスやキツネなど沢山の生き物の痕跡。白い雪の下に、どこかにヒグマが眠っている。海から山から生き物から、みんな繋がってこの生態系が完成している。そんな場所に、立っているんだ。いろんな話をレクチャーしてもらいながら、星野道夫さんの話をしたり、アイヌの神様の話を聞いたりする。
ふと、オジロワシがふわぁっと飛んだ。流氷の白さに、消えていく。
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世界自然遺産、知床半島。奥にまで入って荒らすことはよくないけれど、その入り口に立ち、大自然に触れさせてもらえることで、その貴重さを肌で感じられる。
遠くに知床連山が美しく見えて、何だかこのまま、行けそうな気がした。行きたいという気持ちが生じる理由に、少し触れた気がした。あの山の向こうに行くと、何があるんだろう。
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白い海。昨日は沖に引いてしまっていた流氷が、一晩で戻ってきた。近年この一月に流氷が来るのも、一度引いた流氷が一晩で戻ってくるのも、青空も、稀なことらしい。ビギナーズラック!
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昼はイクラ丼食べて、ウトロの街中を歩く。サクサクとした歩み心地が楽しくて、あっちのほう、あっちのほう、と、それだけで歩く。夕日の方角を探したけれど、タイムアウト。
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「ウトロ香川」の地名。北海道の入植には、東北の次に四国の方が多かったと聞いた。そこにこの知床半島ウトロに、この地名。びっくりした。今の時代でもこんなに遠いのに、開拓しに、やってきたんだ。第2の香川、新しい故郷にしようと覚悟を決めて、この地名にしたのかな。ちょっとぞくぞくした。
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夜は宿の方がアイヌということで、いろんな話を聞かせてもらった。あなたの心にそっと寄り添わせてください、という言葉が美しかった。友人の叔父さんにも再会。知り合いの話をすると、共通の知り合いを紹介してくれた。不思議。動けば動くほど。
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by miumica | 2015-01-28 23:35

4日目・札幌からウトロ

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9時41分札幌発、旭川経由、15時09分網走着。時間待ち後、16時15分網走発、17時05分知床斜里着。バスに乗り換え、17時50分発の最終便で18時40分ウトロ着。
電車とバスの一日。時々Googleマップで居場所を確認するのが楽しい。
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車窓から白い大地をずーっと見ていた。うとうと寝てしまっても、起きたらまた雪に満ちた世界が飛び込んでくる。それがなんとも言えず、ただ嬉しいのです。なんて何もない贅沢な時間。
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四国にはない景色に興奮したり、逆に落ち着かせてもらったりする。雪が積もる白い世界。先に進むとオホーツク海が現れて、海の上に雪の塊が接岸しているのが見えた。それだけでもワクワクする。水平線の彼方、フィンランドにも繋がっている、北方民族文化圏がよぎる。サーミの歌、ヨイク。ヨーロッパだけでなく、ここに、ここにあったんだ。
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どんなに寒くて白くても、家があって道があって、生活がある。普通電車に乗り込んできた高校生たちは、みんな、この景色が当たり前のように、生きている。
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by miumica | 2015-01-27 23:30

3日目・白老と札幌

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朝の5時に人も少ない東京駅を出て、成田、新千歳空港に到着。窓から見た白い大地は、四国の人間には見慣れない景色で、それだけでもこの季節に来てよかったと思う。
北海道のJRは四国同様、本数が少ないので、待ち時間が長い。その時間にぼーっとするのも、私は好き。ミニウニ丼を駅弁代わりにする楽しみ。
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2時間かけて白老のアイヌ民族博物館へ向かった。アイヌ文化に興味があり、ここで古式舞踊に触れられると聞いていた。一番驚いたのは、歌が、リズムが、フィンランド北で出会った少数民族サーミの歌声にそっくりだったこと。北方民族文化圏というものを、耳で感じることができた。やっぱり交流があったんだ。歌が似ているということは、交流の仕方も何だか想像してしまう。一緒に食べたり飲んだり歌ったり。言葉がもし通じなくても、一緒に歌って笑いあったり讃えあったりしたのかな。
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展示にはアイヌ民族以外のウィルタ、ニブフ、千島アイヌなどの衣装もあって、似ているようで似ていないのを見比べることができた。台湾の原住民族の衣装も合わせて展示していた。私、民族衣装好きなんだな、きっと。
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地元ローカル線で札幌に着く。整備された大都会さに、びっくり。夜は友人とご飯に。彼女は何と、沖縄の渡名喜島で出会ったフリーアナウンサーさん。南の島の小さな離島で出会った方と、札幌で会うという面白さと嬉しさで、語り合っても話が尽きず。すすきのから札幌駅までを歩きながら、時計台や北海道庁舎、赤れんが通りを散策。地元のことを沢山知ってる方に、はっ、案内独占しちゃってる!北海道の今の話、アイヌの話、四国や沖縄、料理や司馬遼太郎から和菓子まで、話が溢れる。
「北海道の人も、冬の知床なんて行かないのよ。遠いし、寒いし。地元だからこそ行かない、って感覚がどこでもあるようにね」
だからこそ冬の知床を、大自然を、思いっきり満喫してきてくださいね。
笑顔で言ってもらい、またの再会を固く約束し合う。こんな出会いが繋がっていくから、旅がますます大好きになる。

3日連続で、午前様。
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by miumica | 2015-01-26 23:53

2日目・東京

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まずは東京大神宮で、明日からの北海道旅のご縁をお祈りする。たくさんの人の行列にかなりびっくり。
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その後、ワタリウム美術館にて開催の「ここより北へ」を見に行く。奈良美智さんと石川直樹さんの二人が北海道やサハリンを旅をした時の写真をメインに、映像、装備、地図、幼い頃の本人の写真などを展示している。この展示は見応えがあって、またゆっくり見たいな。
二人の視線や思いが交差していて、存在感が何かを訴えてきて、二人の隙間に陥るような感覚に陥る。それから、この大地に明日から行くんだと思うと、心地よい緊張感と動悸がする。
私も、私の旅をしに行こう。
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300人満席のオープニングトークイベントも、笑いが起きるほど楽しかった。その後、世界を旅する友人と、宮古島で友達になったライターの彼女と、三人で盛り上がる。石川さん、日村さんにも少し挨拶できた。皆、どこかで出会ってつながっている、不思議な感じ。

「知床やばいって。誰もいないよ。雪がすごいよ。斜里の友達が写真見せてくれたけど、すごい。やめといたほうがいいよ。網走に流氷見に行った方がいい」
え...え?ええっ?

...明日は朝の5時に出発です。
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by miumica | 2015-01-25 23:50

1日目・東京

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友人が空港まで送ってくれて、高松を出発する。荷物がすごい。荷物というより装備なんだ。背負った時に肩に食い込む重みと、時折ガラスに写る自分の姿に、これまでにない初めての旅になるんだなぁとしみじみ思う。そんなに身長がある方じゃないので、荷物に背負われてる感が満載。
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初日は友人宅に宿泊。まだ子犬のゴールデンが可愛い。昔飼っていたシェパードを思い出す。友人の旦那さんがカメラマンで、明け方5時まで熱く写真について語り合った。自分らしさを仕事の写真でもどう出すか、で、たくさんの工夫をしていること。その昔にアジアを撮った時の、何も考えてずにガンガン攻めた感覚のこと。今はもうあんな風に撮れないかもしれない、ということ。お気に入りの写真集やブックを見せてくれながら、熱く語ってくれる。
写真のチカラは、生きるチカラにもなりうる。生き方にも、生きる糧にも。
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by miumica | 2015-01-24 23:48

一人旅のこと

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初めて一人での冬の道東旅がもうすぐはじまる。友人の叔父が知床でネイチャーガイドをされていると聞き、流氷も例年より二週間も早く接岸したとニュースも流れ、気づけば道東への時刻表をチェックしていた。スノーシューに、ネイチャースキー。一人でもガイドさんがついてくれるので安心。さて、どうなるのかな。
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一人旅をすると、日頃より強く、自分自身に向き合う感覚が生まれる。自分の強みも弱みも、わさわさと溢れる。景色や人との出会いが、まるで鏡のようになる。自分の言葉や態度ひとつで、全てを変えることが出来る。この地図の場所にいってみるのも、話している人と連絡先を交換してみるのも、写真を撮らせてもらうのも、一歩踏み込むかどうか、みんな私一人で判断する。私の範囲は決して広くはないけれど、そんなことを繰り返し繰り返して、私は自分のことを知ってきたような気がする。

そして少しずつ強くなって。
そして少しずつ縁が増えて。
そして地図に記憶が重なる。

景色と出会いと思い出が混じり、
また会おうねと笑顔で手を振り、
ちょっと寂しく顔を上げ前へと。

写真が好きでよかったな。言葉が好きでよかったな。シンプルにそう思う。

次の北海道旅のテーマは「原点回帰」。出会う人たちとコミュニケーションした後の、写真を撮りたい。以前より人に対してどこか遠慮するようになり、人物が撮れなくなった私がいて、何か詰まった感覚が取り除けないでいる。
新しい一人旅の地で、今一度、自分自身を見つめ直したい。そんな想いに気付けて、ちょっとほっとした。行ける、私、まだ行けるはず。

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by miumica | 2015-01-23 00:19

冬至の夜に

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冬至の夜。枕元にキャンドルを灯して、この一年を振り返ってみた。そして、足りなかった自分を見つめ、明日からなりたい自分の姿を想像した。
冬至の夜はいろんなことが特別だ。太陽が復活するし、さらに今夜は新月。太陽と月が一緒に蘇るという、今年の冬至の夜。

たくさん想像しよう。海を渡って冒険の旅に出よう。形のあるものをしっかり見つめ、形のないものは信じよう。私の中の水晶を信じて、明日から私を始めよう。
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by miumica | 2014-12-22 23:54

旅するように、いつもを暮らす。


by RY
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